【問題集の正しい使い方】 ※ワシントン大学の研究
こんにちは!たけるです。
今回は、『問題集の正しい使い方』についてお話します。
今回お話する内容は、科目に関係なく”問題集”というものを解くとき全般に使える方法です。
よく、『分からない問題はガンガン答えを見ろ』という問題集の使い方を指導する人がいますが、あれは逆効果です。
問題の解法や考え方が、頭へあまり定着しない勉強の方法です。
正しい問題集の使い方は、
『まずは一人で考え抜く』ことです。
ワシントン大学の研究によると、
【問題演習をする際、分からない問題であっても一定時間自力で考えるという作業をすることで、正しい解答を確認してからの解答の記憶定着率が格段に良くなる。】ということが分かっています。
分からない問題であっても、まずは一人で考え抜くことが、
その問題を良く頭に定着させ、自分の力にするために必要ということです。
ここで、『考え抜く』際のオススメの方法をお伝えします。
全く何も分からない問題に遭遇した時、
そもそも考えたところで全く分からないから解答を一文字も書けない、
何も解決の糸口が見つからない、という状態になりますよね。
そんな時でも『考え抜く』ための方法は、
『その問題に関連しそうな事柄を何でもいいから考えて書けるだけ書き出す』ことです。
例えば、かなり難しいベクトルの問題を解くとします。
全く歯が立たなくて一文字も解答が書けないって状態になったら、
その問題はベクトルの問題だから、この問題を解く一口にはならないかもしれないが、
自分が知っているベクトルに関する公式や、今まで解いたちょっと変わったベクトルの問題など、ベクトル関連のことを何でもいいので思い付くだけ書き出しましょう
そして、それが終わったら問題の解答を確認して解き方や考え方を頭に入れましょう。
なぜこんなことをするのかというと、
脳には【新しく得る知識が、すでに持っている知識と関連性が強ければ強いほど、その新しく得る知識を定着しやすくなる】という性質があります。
さっきの例の”自力では全く解けないベクトルの問題”というのは、
それまでの自分にはない着眼点や公式などを使わないと解けない問題ですよね。
だって解けないのだから。
つまり、答えをみるということは、
それまでの自分にはなかった新しい着眼点や知識を得る、ということですよね。
その時に、その新しい着眼点や知識と、自分がすでに持っているベクトルに関する知識などを関連付けられれば、新しい着眼点や知識の脳への記憶定着率を上げられるということです。
簡単に言うと、頭に残りやすくなるということです。
なので、問題集を解くときには、たとえ全く歯が立たない問題に出くわしても、
その問題を自分の力に変えて受験合格に近づくために、
まずは一人で考え抜くことを実践してみて下さい。