たけるの正しい勉強法

500本の科学論文から導き出された〝成果の出る正しい勉強法″を公開

【記憶術】人に向かって音読すると記憶力がアップする話 ※モントリオール大学の研究

 

こんにちは!たけるです。


今回は、『人に向かって音読するのが最強の記憶術』ということについてお話します。

 

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以前、英語力を上げる方法としてシャドーイングについてお話しましたが、

今回はそれの全教科対応応用版のような感じです。

 

シャドーイングについての記事はこちら

↓↓↓↓↓

英語学習の2本柱『シャドーイング』の効果を更にアップさせる学習法 ※アレクサンダー・アーゲルズ教授 - たけるの正しい勉強法

 


人に向かって音読することで記憶定着率がかなりアップします。

 

モントリオール大学の研究によると、

【44人の学生を対象に単語の暗記をしてもらった。その際、暗記方法を以下の4つのグループで別々に分けた。

1. 単語を頭の中だけで暗唱するグループ

2. 唇を動かしながら単語を声に出さずに暗唱するグループ

3. 単語を声に出して音読するグループ

4. 単語を人に向かって音読するグループ

その後、全員に単語テストを行ったところ、

『人に向かって音読したグループ』が圧勝で好成績であった。

2番目が『単に音読したグループ』。

3番目が『唇を動かしたグループ』。

最下位が『頭の中で暗唱したグループ』であった。

理由として、複数の刺激が組み合わされている方が脳の広いエリアが活性化し、記憶定着率が高まることが考えられる。】

ということが分かっています。

 

 

『人に向かって音読する』ことには視覚、口の動き、聴覚、対人コミュニケーションといった、それぞれ異なる脳のエリアを使う”動き”が含まれるので、それによって他の暗記法に比べて脳が活性化し、記憶定着率が上がったのだと思います。

 

 

少し長くて複雑な実験内容ですが、

簡単に言うと『人に向かって音読した内容は記憶に残りやすくなる』ということです。

 


しかも、音読している人が、こちらの音読をしっかり聞いていなくてもこの効果は発揮されるらしいです。


なので、親や友達に『聞いてなくてもいいから音読させて』と頼んで暗記したい単語や公式を音読してみると良いと思います。

 

 

もし、近くに人がいない場合でも、

上に示した研究から『単に黙読するよりも音読する方が記憶定着率が上がる』ということが分かっているので、音読だけでもしてみましょう。

 


音読する内容は、別に英単語でなくても大丈夫です。


数学の公式の導き方や物理の問題の解き方、日本史の人名や事件名などでも使える方法です。


暗記したいことになら何にでも使えるので、

今度から勉強するときには『音読する』という方法を追加してみて下さい。

【注意!】運動不足が続くと記憶力と思考力がガタ落ちする話 ※メリーランド大学の研究

こんにちは!たけるです。

今回は、『運動不足が何日続くと頭が悪くなるのか』についてお話します。

 

ランナー, レース, 競争, 女性, 運動選手, マラソン, アクティブ

 

前回の記事でもお話した通り、

運動することで頭が良くなることは多くの先行研究で示されています。


今後もそうした『脳に効く運動』についての記事も増やしていくつもりです。

 

 

ここで、『じゃあ、運動しなかったら逆に頭って悪くなるの?』という疑問が浮かんでくると思います。

 


高校3年生になると、受験勉強のために多くの人が部活動を引退したり、習い事を休んだりすると思います。

机に座りっぱなしで、体を動かす機会も少なくなると思います。


ですが、受験生だからこそ運動は必ず継続してやっておいた方がいいです。

 

 

メリーランド大学の研究によると、

【普段定期的に運動をしている人が10日間トレーニングをストップすると、

・脳の8つのエリアで血流が激減

・特に海馬(記憶を司るエリア)の血のめぐりが悪くなった

脳の活動を全体的に管理するエリアの機能も低下した

また、脳の血流すべてが悪くなるのではなく、記憶や思考力に関するエリアが特に機能低下する。】

ということが分かっています。

 

 

恐ろしいですよね。

記憶力と思考力が低下したら、

いくら勉強しても全く内容が身に付かないってことになりかねませんよね。

 


ちなみに基本情報として脳の血行が良く、血流が多いと、

それだけ脳が機能するために必要なエネルギー源の供給や老廃物の除去がスムーズに行えるので脳が高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。

結果として『頭が良くなる』ことにつながります。

 

 

受験生こそ、定期的に運動すべきです。

勉強するのと同じかそれ以上に、運動することが成績アップ、志望校合格に大きく関係してきます。

 

 

昨日の記事でもお話しましたが、ここでいう『運動』は早歩き~軽めのランニングくらいの比較的負荷が軽めの運動で大丈夫です。

まだ読んでいない人はこちらから↓

『たった10分で脳のパフォーマンスが14%アップする運動』 - たけるの正しい勉強法

 

あまり運動が好きではない人でも続けやすいと思います。

もちろん運動が好きな人はもっとハードな運動をしても大丈夫です。

 

いずれにしても、頭を良くしたいのであれば、しっかり勉強することに加えて、しっかり運動することも忘れずにしてください。

 

これをやっているかやっていないかで、ほんとに大きな差が付くと思います。


それでは!

『たった10分で脳のパフォーマンスが14%アップする運動』

 

こんにちは!たけるです。

 


今回は、『たった10分で脳のパフォーマンスが14%アップする運動』についてお話します。

 

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“運動は体に良い”とよく言われますよね。


多くの研究で示されている通り、運動は健康状態を維持、改善するのにかなり効果的です。

 


しかし、運動のメリットは健康面だけではありません。

運動で頭も良くなります。

 

しかも、かなり効果があります。
運動で頭が良くなるという研究は山のようにあり、

数多くの研究で証明されているので間違いないと思います。

 


今回は、そうした研究の中の1つをご紹介します。


また、今後は『運動と頭の良さ』に関する研究の中で特に有益なものを定期的にご紹介していこうと思います。
『運動と頭の良さ』に関する情報は、知っているのと知らないのとでは大きな差がつくようなものばかりですので、お楽しみに!

 

ちなみに以前も運動関連の文献を紹介しているので、こちらもどうぞ↓

【机で勉強せずにIQ、言語能力、論理性を高める方法】※スウェーデンの研究 - たけるの正しい勉強法

 

 

今回の研究は、西ロンドン大学の研究です。
研究によると、
【10分間、中高強度身体活動(MVPA)レベルの運動を行った被験者は、そうでない被験者に比べて、認知のパフォーマンスが約14%向上した。
ということが分かっています。

 

 

中高強度身体活動(MVPA)レベルの運動というのは、早歩き~軽めのランニングくらいの比較的負荷が軽めの運動のことです。


認知のパフォーマンスというのは、簡単に言うと『判断力や思考力、問題解決能力』のことです。

 

 

つまり、軽めのランニングのような運動を10分間するだけで、判断力や思考力、問題解決能力が14%もアップします。


これだけでかなり勉強がはかどりそうですよね。
しかも10分間だけの運動なら負担も軽いと思うので、気軽にできますし。

 

是非、勉強に取りかかる前に軽く体を動かしてみてはいかがでしょうか!

【鏡を使って簡単に勉強効率を高める方法】

 

こんにちは!たけるです。

 


今回は、『鏡を使って勉強効率を高める方法』についてお話します。

 

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1981年に行われた研究、2015年に行われた研究など複数の研究によると、
【鏡に映った自分の姿を見ることで、人は自分自身を客観視することになる。

その結果、長期的な目標を思い出す脳のエリアが活性化し、目先の誘惑に負けにくくなる。

そのため、目標達成をする確率が高まる。】ということが分かっています。

 

研究によっては、3倍も誘惑に勝つ確率が上がったという報告もあります。
かなりすごいですよね。

 


そこで、これを踏まえて今回皆さんにオススメしたいのが、

『勉強机に自分の姿が映る鏡を置いて勉強すること』です。

 

そうすれば、
“勉強していたのに気付いたらいつの間にか勉強以外のことをしていた”ということを減らせます。

 

 

自分の姿が見える状態にしておけば、
勉強中に集中力が切れてボーっとしてしまったり、

うっかりスマホを見てしまったりしても

『自分は今集中していない』ということに客観的に気付くことが出来ますからね。

 

 

机に置く鏡は小さい鏡でも十分です。

自分の姿が映れば大きさは何でも良いと思います。

 

 

ちなみに僕は受験期から鏡を置き始めて、

今でも机に鏡を置いて作業することが多いです。


これだけでもかなり勉強中の気が散る回数が減り、

集中度も増している実感があります。

 

なので、受験生の皆さんも是非やってみることをオススメします!

【テストが最強の勉強法かも!?】 ※ワシントン大学

こんにちは!たけるです。

 


今回は、『テスト形式が最強の勉強法かも⁉』ということについてお話します。

 

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昨日に引き続き、今回もワシントン大学の研究で判明したことです。

 

研究によると、

【学習にテストを取り入れ、何度もテストを繰り返して勉強していた学生は、テストをせずに勉強していた学生に比べて、30%も成績が良くなった。】
ということが分かっています。

 

 

つまり、単にテキストの読み直しをして学習範囲の復習をするよりも、

テスト形式にして学習範囲の復習をした方が、記憶定着率が格段に良くなるということですね。


そして、記憶に定着しやすくなるから成績も上がる。

 

 

なので、皆さんも普段の自分の勉強の中で何かを新しく学ぶときに、

テスト形式にして覚えているかの確認作業をするようにしてみて下さい。


それだけで、覚えたいこと・理解しておきたいことが30%も頭に残りやすくなります。

 

 

ここで、
『なぜテストをすると記憶定着率が上がる』と思いますか?


ご説明します。

 

 

例えば、皆さんが新しく英単語を覚えるとします。


このとき、脳がどのタイミングで英単語を記憶するでしょうか?


英単語を覚えようと頑張って単語帳を見ているとき?

 

 

違います。

 

 

正解は、英単語を見ているときではなく、
何も見ないで英単語の意味や綴りを”思い出そう”としているときです。


多くの先行研究によって、
脳が何かを記憶するタイミングは、”あれってどうだったっけ”と思い出す作業をしているとき】ということが分かっています。

 

 

だからテスト形式で勉強すると記憶定着率が上がるのです。


テストというのは、『何も見ないで自分の記憶を頼りに思い出しながら解いていくこと』だからです。


ここに”思い出す”というステップが入っていますね。

 

 

なるほど、スッキリですね。


おそらく理屈が分かっている方が、より実践しやすくなると思います。


今回の勉強法も是非実践してみて下さい!

【問題集の正しい使い方】 ※ワシントン大学の研究

こんにちは!たけるです。

 

 

今回は、『問題集の正しい使い方』についてお話します。

今回お話する内容は、科目に関係なく”問題集”というものを解くとき全般に使える方法です。

 

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よく、『分からない問題はガンガン答えを見ろ』という問題集の使い方を指導する人がいますが、あれは逆効果です。

問題の解法や考え方が、頭へあまり定着しない勉強の方法です。

 

正しい問題集の使い方は、

『まずは一人で考え抜く』ことです。

 

 

ワシントン大学の研究によると、

【問題演習をする際、分からない問題であっても一定時間自力で考えるという作業をすることで、正しい解答を確認してからの解答の記憶定着率が格段に良くなる。】ということが分かっています。

 

分からない問題であっても、まずは一人で考え抜くことが、

その問題を良く頭に定着させ、自分の力にするために必要ということです。

 


ここで、『考え抜く』際のオススメの方法をお伝えします。

 

全く何も分からない問題に遭遇した時、

そもそも考えたところで全く分からないから解答を一文字も書けない、

何も解決の糸口が見つからない、という状態になりますよね。


そんな時でも『考え抜く』ための方法は、
『その問題に関連しそうな事柄を何でもいいから考えて書けるだけ書き出す』ことです。

 

 

例えば、かなり難しいベクトルの問題を解くとします。

全く歯が立たなくて一文字も解答が書けないって状態になったら、

その問題はベクトルの問題だから、この問題を解く一口にはならないかもしれないが、

自分が知っているベクトルに関する公式や、今まで解いたちょっと変わったベクトルの問題など、ベクトル関連のことを何でもいいので思い付くだけ書き出しましょう

 

そして、それが終わったら問題の解答を確認して解き方や考え方を頭に入れましょう。

 

 

なぜこんなことをするのかというと、

脳には【新しく得る知識が、すでに持っている知識と関連性が強ければ強いほど、その新しく得る知識を定着しやすくなる】という性質があります。

さっきの例の”自力では全く解けないベクトルの問題”というのは、

それまでの自分にはない着眼点や公式などを使わないと解けない問題ですよね。

だって解けないのだから。

 

つまり、答えをみるということは、

それまでの自分にはなかった新しい着眼点や知識を得る、ということですよね。

 

その時に、その新しい着眼点や知識と、自分がすでに持っているベクトルに関する知識などを関連付けられれば、新しい着眼点や知識の脳への記憶定着率を上げられるということです。

 

簡単に言うと、頭に残りやすくなるということです。

 

 

なので、問題集を解くときには、たとえ全く歯が立たない問題に出くわしても、

その問題を自分の力に変えて受験合格に近づくために、

まずは一人で考え抜くことを実践してみて下さい。

【途切れない集中力の作り方】 ※トロント大学

こんにちは!たけるです。

 


今回は、

『集中力を維持して勉強する方法』

についてお話します。

 

強度, 強力な, アーム, 筋肉, モチベーション, やる気を引き出す

 

その前に、

『なぜ集中力を維持する必要があるのか』軽くお話します。

 

世間には、『長時間勉強すればするほど良い』という風潮がありますよね。


皆さんの中にも、

『1日10時間以上勉強する』

『苦手科目の数学克服のため、今日は5時間数学を勉強する』

というような目標を立てて勉強している人も多いと思います。


確かに、

高い集中力を維持した状態で勉強時間を増やすことが出来れば、

必然的に勉強の成果も大きくなりますよね。

 


逆に言うと、

集中力がない状態でいくら長時間机に向かっていても、

あまり勉強の成果は出ないですよね。


『勉強時間を長くすると勉強の成果も大きくなる』という原理は、

『高い集中状態である』ことが前提です。

 


集中していなければ、全く勉強の成果がないどころか、

『こんなに長い時間勉強したのに何も身についていない。

自分には勉強の才能がないんだ。』というふうに

自己嫌悪に陥ってしまうことになりかねません。


皆さんに勉強の才能がないのではなく、

”ちゃんとした勉強法をしていないだけ”なのに。

 

 

ところが、世の中の多くの”指導する立場の人”は、
この『高い集中状態をどうすれば作れるのか』

という話を抜きにして、

皆さんに『長時間勉強すれば成績が上がる』ということを教えます。

 

なので、皆さんが

『とりあえず長時間勉強すれば良いんだ』

という誤った認識をしてしまうのも仕方ありません。

 


ですが、せっかく勉強するなら成果が出る方法で勉強しないともったいないですよね。

その方法は僕がきちんとお伝えします。

 

 

さて、本題に入りましょう。

 

トロント大学の研究によると、

【脳は特定の作業をし続けていると段々その作業に飽きてくる。

この”飽き”が原因で、その作業への集中力が低下する。

しかし、違う種類の作業に切り替えると、脳の集中力は再び高い状態に戻る。

この”作業の切り替え”を継続して行うことで、常に高い集中状態を維持できる。

そして、脳が1つの作業に飽きるてくるのは、おおよそ作業開始30分経過後であった。】

ということが分かっています。

 


高い集中状態を維持するには、

1つの科目の勉強は30分以上連続して行ってはいけない

ということです。

 

 

『え、じゃあそもそも長時間勉強することできなくない?』と思う人もいると思います。
ぶっ通しで長時間勉強するのではなく、

合計で長時間勉強したことになっていれば良いのです。


具体的に言うと、5時間ぶっ通しで数学の勉強をするのではなく、

30分数学して、次の30分は英語のリスニングをして、その次の30分は数学をして、その次の30分は地理をして、その次の30分は数学をして…..

そして1日の数学の勉強時間の合計が5時間になれば良いのです。

 


こうやって、30分ごとの細切れで勉強内容をチェンジしていけば、

どの科目も高い集中状態のまま勉強することができ、

結果としてぶっ通しで特定の科目を勉強し続けるよりもはるかに大きい成果を出すことが出来ます。

 

これが正しい勉強の仕方です。

 

 

ただし、1つだけ注意点があります。


30分ごとに切り替える作業は、

できれば全く違う頭の使い方をする作業の方が良いです。


どういうことかというと、

△ 英単語の暗記→化学反応式の暗記

〇 英単語の暗記→数学の問題演習

のように、脳の違う部位を使う作業に切り替えましょう。

 

暗記をした後は、暗記とは違う脳の部位を使う問題演習をしてみる、というように。


そうすれば、

問題演習をしている間に暗記で疲労した脳の部位が回復することが出来ます。

 

その点に注意して、30分ごとに勉強内容を切り替えて勉強してみて下さい。
継続していれば、きっと勉強の成果がメキメキ出てくると思います。
頑張って下さい!